オリジナルロゴマークのデザインとTシャツを作成したときの体験談

ロゴ20

大学の学園祭で使うロゴマークを作成するため、いろんな会社に見積もりをもらったり、デザイン案を見せてもらいました。途中に紆余曲折ありましたが、1か月ほどでデザインと会社が決まり、Tシャツも作成することができました。

ここでは、どのようにしてオリジナルのロゴマークを考えたか、実際に発注してからTシャツ納品までの過程などをご紹介していきます。

女性の目に留まるロゴマークとは

案を出し合う

まずはサークルのメンバーで集まり、どんなロゴマークがいいか案を出し合いました。案といっても全員がオリジナルのロゴマークを作ってくるわけではなく、既存のメーカーやアニメなどのロゴマークを参考にしようと案を出したり、実際に参考にしたものをいくつか作ってきたりとさまざまです。

学園祭ですから営利目的ではないにしろ、盗作にならないよう気を付けなければなりません。サークルの仲間たちとああでもないこうでもないと議論するのはとても楽しかったですが、この時点で学園祭まで3か月を切っていたので、ある程度デザインを絞る必要がありました。

デザイン決めが一番難航しました。というのも、今回作成するロゴマークは学園祭で使うだけでなく、サークルのロゴマークとしても使う予定があったからです。

また、学園祭ではロゴマークをデザインしたTシャツも作成することになっていました。私の所属しているサークルはできたばかりということもあり、ロゴマークがありませんでした。一目でどんな活動をしているサークルなのかわかるロゴ、活動内容に関係なくおしゃれなロゴや格好いいロゴなど、何度議論しても意見が分かれてしまいます。

ロゴマークを作成してくれる会社を探す前に3つに絞りました。

どのロゴマークにするかを決めるのは、見積もりを出してもらった後ということでまとまりました。

会社探し

私が在籍している大学がある都市は政令指定都市でデザイン系の企業数も多いため、手分けしてロゴマークを作成してくれる会社を探しました。大学がくれる予算には限りがあるため、できるだけ安く作ってくれる会社をリストアップし、1件1件見積もりをもらうことにしました。

リストアップした会社は全部で5社あり、過去にどんなロゴマークを作成したか見せてもらいました。サークルのメンバーでアンケートを取り、5社の中から1社に絞った後、先に決めておいたデザイン案を会社に送り、サンプルを作成してもらいました。

サンプルは色違いや枠の処理の違い、デザイナーが全体的なバランスを調整したものなど数種類作成してくれました。サンプルの中から1つに決めた後は発注しなければなりません。その会社はデザイン専門の会社だったため、実際にTシャツを製造してくれる会社を別で探す必要がありました。

つてが全く無く、探してもどこかの企業の下請けだったり、企業専門のものしか製造していない工場だったりしたため、大学に頼んで探してもらいました。交渉するのは私たちが行いましたが、大学の紹介ということで通常よりも安く作ってくれることになりました。

発注

発注するには見積もりだけでなく、ロゴマークの大きさや位置、Tシャツの色を決めなければなりません。メインで着るのはサークル活動なので、他の方が見てどのサークルかわかるように胸に1つ、肩に1つ入れることにしました。

ロゴマークの色は水色で、Tシャツは汚れが目立たないよう白にしました。見積書と一緒にCGで作成した見本を送ってくれたので、どんな完成品になるかすぐイメージできましたが、実際に製造してみないとわからない部分もあるのでとりあえず試作品を送ってもらうことになりました。

学園祭まで1か月を切ったころに試作品が到着しました。実際に見てみると、胸のロゴマークははっきりとわかるものの、肩のロゴマークは若干ぼやけてしまいます。製造元から改善案が書かれた紙が入っており、ロゴマークのふちに陰影をつけたり、ロゴマーク自体の色を赤やオレンジなどに変えたりすることで分かりやすくなるとのことでした。

色を変えるのは全員反対だったので、ロゴマークを作成してもらった会社に頼んで陰影を入れてもらいました。黒とグレーで迷いましたが、水色をきれいに見せるため濃いグレーに決定。再度製造元に提出し、試作品を確認して納品まで待ちました。

納品

製造元から納品予定日が決定し、学園祭の準備を進めました。納品予定日は学園祭の5日前でした。納品当日、メンバー分のTシャツが到着し、全員で着て記念撮影。お世話になった会社に感謝状とともに送りました。ロゴマークを作成する前は数日で決まり、Tシャツもすぐ製造できると思っていましたが、現実はそうではありませんでした。

少しですが、社会がどう回っているのか、製造までどのような手順を踏むかを知ることができました。納品されたTシャツは4年間しか着ませんが、手に取った時はとてもうれしかったです。

学園祭から半年経ち、メンバーが数人増えたためTシャツを再発注しました。製造元にはロゴマークの原本を渡してありますし、一度製造したデザインはデータ化されて保存されているため、すぐに製造してもらえます。卒業した後も自宅で着たり、思い出として取っておいたりできるよう、1人5着作ってもらいました。

自分たちでロゴマークを作成する際に気を付けること

オリジナルのロゴマークの作成は楽しかったですが、人数が多いとデザイン案も多くなり、1つに絞るまでが大変です。

数人で決めるときは1人まとめ役にすると円滑に進みやすくなります。

ロゴマークが盗作にならないよう、あらゆるロゴマークを調べることも大事です。自分たちで調べるのには限界があるので、有名なロゴマーク以外は作成してくれた会社に頼みました。

ただし、どのデザイン会社も調べてくれるわけではなく、実際にリストアップした会社のうち、調べてくれると回答があったのは2社だけでした。いくら営利目的ではないといっても、真似されたと言われたらこちらが圧倒的に不利になりますし、大学にも迷惑が掛かってしまいます。

Tシャツの製造元の品質も確認すると安心です。いくら安く作ってくれるといっても、安かろう悪かろうの会社に当たるとロゴのプリントが不十分ではがれやすくなりますし、数回洗濯しただけで欠けたりすることもあるからです。

楽しむことが一番

デザイン作成に難航したり、なかなか決まらず焦ったりもしましたが、結局は仲間とワイワイ楽しめたことが一番でした。自分たちの代で、今後使われ続けるであろうロゴを作成できたという達成感も感じられたと思います。

1つの目的に向かって誰かと作業することは簡単ではありません。しかし、実際にロゴやTシャツが完成した時の気持ちは忘れられない思い出になりました。

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